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アーティストと
​トーク

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アーティストとトーク1:丹羽良徳『所有と転覆』

2024年5月19日(日曜日)午後2時より 

 

場所:遊花遊月 アーティストインレジデンス 福岡市西区能古

​(詳しい場所はお申し込み後にメールにてお知らせいたします)

参加費:500円

アーティスト   丹羽良徳

話し相手1    長谷川仁美

話し相手2 司会 斎藤一樹

参加申込; https://forms.gle/hxW6XMz5rwN9WzSH6

お飲み物と軽食をご用意しております。

ウィーン在住、現在横浜トリエンナーレでも作品を展示中で、現在能古島にある新しいレジデンス、遊花遊月でレジデンス中の丹羽良徳さんのお話を伺います。

多くの丹羽作品のタイトルは、長く説明的で内容を明らかにしています。そして一見すると無意味です。彼はその行動を実際に自ら行ないますが、それらの作品はそのくだらなさで笑わせた後に、我々が普段当然だと思っていることに疑問を呈していることに気づかせるのです。それはたとえば自身の所有する本を書店に持って行って購入したり、価値がほぼ0になるまで外貨の両替を繰り返したり、イタコに頼んで過去の町長の話を聞いたり、ゴミの山の名付け権を販売したりといったプロジェクトの数々です。

 

丹羽良徳はグローバルな資本主義のシステムそのものの転覆をめざしているのに違いありません。その証拠に共産主義の過去のリーダーや独裁者と現代の市井の人々との関係性に彼は非常に興味を持っており、シリーズの作品にもしています。(マルクス、レーニン、ヒットラーなど)政治的、歴史的で深いトラウマを人々に残すようなテーマは、その文脈の空間で実現するときに軋轢や問題などを生じますが、その過程も含めた一部始終を故意にアマチュア感溢れる映像に収めることによって一般化された概念の核心を突いています。

5月10日の九州大学のアーティストトークに引き続き、イメージを流しながら対話形式でさらに制作や作品の背景などについて深掘りして伺います!

5月10日の九州大学の情報はこちら!

 

Poster image and photo by Yelena Maksutay, 2023

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丹羽良徳プロフィール

1982年生まれ。ウィーン在住。作品タイトルに明示されるスローガン的で自己説明的で、そしてほとんどの場合は非生産的で無意味な行動を公共空間で実現する過程の一部始終を映像記録に収めることによって、制度化された公共概念の外縁を描く。近年の展覧会として「第8回横浜トリエンナーレ」(横浜美術館, 2024)、「ブカレストビエンナーレ10」(ブカレスト, ルーマニア, 2022)、「ヒットラーの廃棄:地下室から美術館まで」(オーストリア歴史館, ウィーン, 2021)、「憤慨せよ!社会的怒りの時代の芸術」(クンストパラスト美術館, デュッセルドルフ, 2020)、「steirischerherbst“18」(グラーツ, 2018)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(直島, 2016)、「MAMスクリーン005:丹羽良徳映像集」(森美術館, 2016)、「歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史」(Edel Assanti, ロンドン, 2015)、「愛すべき世界」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館, 2015)、「あいちトリエンナーレ2013」(あいち芸術文化センター他, 2013)、「六本木クロッシング2013展ーアウト・オブ・ダウト」(森美術館, 2013)、「ダブル・ビジョンー日本現代美術展」(モスクワ近代美術館、ハイファ美術館, 2012)など。オタズ財団(スペイン)、カディスト財団(パリ/サンフランシスコ)、ヴロツワフ現代美術館(ポーランド)、森美術館(東京)、一橋大学(東京)などのコレクションに作品が収蔵されている。 https://yoshinoriniwa.com/

話し相手プロフィール

斎藤一樹

アートプランナー

 

1982年 京都府長岡京市出身。多摩美術大学芸術学科で現代美術プロデュースの基礎を学ぶ。2005年 多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。卒業後はUSJ、イベント制作会社、劇団の制作、街づくり事業など、多種多様な現場で経験を積む。2009年に福岡に移住。WEBコンサルティング会社に勤める傍らアート活動に関わる。2016年に田中千智と独立して、ギャラリーで展覧会の企画運営を行う。 2019年からアートプランナーとして、特定の場所を持たずに、アートの場づくりに関わる様々な企画を行っている。現在、福岡アジア美術館のレジデンスコーディネーターとして、招聘アーティストの滞在制作及びリサーチをサポートする。

長谷川仁美

​キュレーター、リサーチャー

福岡と香港住まい、ウィーン応用美術大学イノベーションラボ(ウィーン、オーストリア)、クロウ・アジアンアート美術館、ダラスコンテンポラリー(ダラス、米国)、クンストハーレ(デュッセルドルフ)など、キュレーション多数。コンストファック(ストックホルム)キュレーターラボ、慶應大学美学美術史(修士)修了、ウィーン芸術アカデミーにて博士号。

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