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​遊花遊月 

能古島アーティスト・イン・レジデンス

​自然の中のレジデンス

遊花遊月は、その名の通り自然を楽しめる静かな環境で、

休息したり、考えをまとめたり、文章を書いたりするのに最適な場所です。

このレジデンスは、ステイするアーティストや研究者に展覧会や作品制作は求めません。

鳥の声で目覚めて、能古の自然を楽しみ、心身の充電をしていただくことができます。時にはビーチで泳いだり、フェリーで10分の福岡の街に行って楽しむこともできます。

長い滞在の方には、一度か二度のトークセッションで、福岡のアートコミュニティのみなさんとアイデアをシェアし、地域に貢献していただくことをお願いしています。

*能古島は、福岡県福岡市の博多湾の中にある、市内からフェリーで10分の島です。

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ストーリー

1995年、ミュージアムシティ天神で草間彌生のコスモスの家があった場所に、

家の持ち主が新たに別荘を建てました。

そこは、春はお花見、夏は花火大会、冬は暖炉を囲んで焼き芋と、家族、友人の集まる場所でした。歴史ある能古島の中腹に、春は桜、夏には、夏みかん、レモン、ゆず、すだち、かぼすなどさまざまな種類の柑橘類が実をつけ、秋には紅葉も見ることができます。

2020年、家は長いこと主とその家族を待っていましたが、病に臥した彼女が戻ることはありませんでした。持ち主は、その門に家への思いを込めて、遊花遊月という書を掲げています。

新たな持ち主は、なかなかこの家を楽しむことができないのですが、毎月掃除を入れ、

草木を手入れして大切にしてきました。

そして、アーティストやキュレーター、パフォーマーやアートを考える人々が、

静かに過ごせる場所として、また家に命を吹き込めるのではないかと思いつきました。

遊花遊月は、自己資金による非営利の取り組みであり、アーティスト、キュレーター、研究者、作家、パフォーマー、そして文化の担い手たちが静かな環境に身を置き、福岡市に位置する能古島の自然の中で静かに熟考し、心身を充電できる場を提供することを目的としています。私たちのプログラムは展覧会やプロジェクトの完成などの結果主義ではなく、レジデントがご自身の芸術的実践や研究プロジェクトに集中できる時間と空間を提供します。

滞在アーティストの自由な活動と時間を尊重しますが、場合によってはトークやレクチャー、ワークショップなどの公開イベントをお願いすることがあります。福岡市の地域コミュニティに貢献し、交流を促進したいと考えています。

​ミッション

​滞在アーティスト、研究者(お問合せはFIKAまで)

Karina Nimmerfall & Jeff Luckey
2025年2月~4月
​岩田智哉、Pongsakorn Yananissorn
2024年6月 (ショートステイ)
​丹羽良徳、Yelena Maksutay
2024年3月〜5月

2025年2月〜3月末 
Karina Nimmerfall&Jeff Luckey

カリナ・ニマーフォールは、ベルリンとケルンを拠点とするビジュアルアーティスト。彼女の作品は、ドキュメンタリー的アプローチとスペキュレーティブなアプローチを融合させ、彫刻的なインスタレーションや言語表現を、写真、コンピューター生成イメージ、映像などの多様なメディアと組み合わせている。これまでに、デイクトアハレン(ハンブルク、ドイツ)、カメラオーストリア(グラーツ、オーストリア)、MAKアート&建築センター(ロサンゼルス、アメリカ)、BAWAGコンテンポラリー(ウィーン、オーストリア)、フランシスコ・カロリヌム(リンツ、オーストリア)、さらに第3回ブカレスト・ビエンナーレや第8回ハバナ・ビエンナーレなど、国際的な展覧会で作品を発表。また、多くの受賞歴があり、最近ではアルフリート・クルップ・フォン・ボーレン・ウント・ハルバッハ財団による現代ドイツ写真のフェローシップを受賞した。

滞在中、彼女は九州大学芸術工学府デザインフューチャー部門(アリアーヌ・バインおよび結城 円教授)との共同プロジェクトに取り組む予定である。このプロジェクトは、九州大学総合博物館の歴史的建物と自然史コレクションを出発点に、博物館が持つ科学的、歴史的、そして人類学的な物語を選ばれたオブジェクトを通して考察する。博物館がラディカルな(歴史)物語を語る積極的な場となる可能性について探求し、物理的な空間やコレクションから、都市、さらには想像上の領域へと広がる、風景として博物館を解釈する想像的な探求を行う予定。期間中、パブリックイベントも開催予定。

 

ジェフ・ラッキー
(1973年、アメリカ・アトランタ生まれ)
ベルリン(ドイツ)を拠点に活動するビジュアルアーティスト。1997年にジョージア大学(アメリカ)で写真学の学士号を取得し、2002年にはバード大学(アメリカ)でスティーブン・ショア教授の指導のもと、写真のマスタークラス修了証を取得。2005年にはICP-バード大学(アメリカ)で高度写真学の修士号を取得している。

彼の作品は、MASS MoCA(マサチューセッツ州ノースアダムズ、アメリカ)、ASUアートミュージアム(アリゾナ州テンピ、アメリカ)、シテ・アンテルナショナル・デ・ザール(フランス・パリ)、Nabitアートギャラリー(サウス大学、テネシー州スワニー、アメリカ)、アセンズ現代美術館(ジョージア州アセンズ、アメリカ)、アッシュビル美術館(ノースカロライナ州アッシュビル、アメリカ)など、さまざまな施設で展示されている。

2024年6月
岩田智哉&ポンサコーン・ヤナニソーン

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岩田智哉は、1995年愛知県生まれ、東京在住。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。キュレーション史やキュレーターなど、キュラトリアル・スタディーズを研究する。また拡張された意味での他者との理解可能性/不可能性について展覧会を通して模索。また、アジア各地のオルタナティヴ・スペースを訪れ、それぞれのローカルのアートシーンにおけるオルタナティヴとインスティテューションのダイナミズムについてのリサーチを行う。
2022年4月より、キュラトリアル・スペースであるThe 5th Floorの代表理事/ディレクター。 主な企画展覧会として、「ANNUAL BRAKE」(The 5th Floor、東京、2022/23)、「Things named [things]」(The 5th Floor、東京、2023)、「la chambre cocon」(Cité internationale des arts、パリ、2023)、「between / of」(The 5th Floor、東京、2022)。 Cité internationale des artsでのキュレーター・イン・レジデンスに参加(パリ、2023年)。また台北當代の「Ideas Forum(キュレーター・フォーラム)」に登壇(台北、2023年)。

ポンサーコーン・ヤナニソーン(1994年生まれ)はアーティスト、インディペンデントキュレーター、バンコク在住。共有幻想を使って、忘れ去られた過去と実現されていない未来をつなげながら、異なるモードの共生の新たな創造を模索している。これまでに「Crypto for Cryptids」(JWDアートスペース、バンコク、2021年)、「Talk-Talk Vilion Pavilion」(バンコク・ビエンナーレ、2021年)、「PostScripts」(バンコク・ビエンナーレ、2018年)などのプロジェクトを手がけてきた。
2016年にバンクーバーで「Plaza Projects」を共同設立し、2020年にはバンコクで「Speedy Grandma Gallery」の新しいフェーズをスタート。現在は2018年に始まった「Charoen Contemporaries」や、2020年に始動した「This Useful Time Machine」といったコレクティブのメンバーとしても活動中。

2024年3月〜5月
丹羽良徳&
Yelena Maksutay

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1982年生まれ。ウィーン在住。作品タイトルに明示されるスローガン的で自己説明的で、そしてほとんどの場合は非生産的で無意味な行動を公共空間で実現する過程の一部始終を映像記録に収めることによって、制度化された公共概念の外縁を描く。近年の展覧会として「第8回横浜トリエンナーレ」(横浜美術館, 2024)、「ブカレストビエンナーレ10」(ブカレスト, ルーマニア, 2022)、「ヒットラーの廃棄:地下室から美術館まで」(オーストリア歴史館, ウィーン, 2021)、「憤慨せよ!社会的怒りの時代の芸術」(クンストパラスト美術館, デュッセルドルフ, 2020)、「steirischerherbst“18」(グラーツ, 2018)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(直島, 2016)、「MAMスクリーン005:丹羽良徳映像集」(森美術館, 2016)、「歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史」(Edel Assanti, ロンドン, 2015)、「愛すべき世界」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館, 2015)、「あいちトリエンナーレ2013」(あいち芸術文化センター他, 2013)、「六本木クロッシング2013展ーアウト・オブ・ダウト」(森美術館, 2013)、「ダブル・ビジョンー日本現代美術展」(モスクワ近代美術館、ハイファ美術館, 2012)など。オタズ財団(スペイン)、カディスト財団(パリ/サンフランシスコ)、ヴロツワフ現代美術館(ポーランド)、森美術館(東京)、一橋大学(東京)などのコレクションに作品が収蔵されている。 https://yoshinoriniwa.com/

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